高田正子 子供の一句
五月九日(金)
遠き日の花桐の下少女過ぐ
小島俊明
 作者はフランス文学者で詩人である。『星の王子さま』の新訳をなさった方でもある。岐阜のご出身とのことだから、この句は岐阜での思い出だろうか。いやいや、同じく岐阜産の私としては、仏蘭西の景として読みたい。遠い異国の花桐の下、異国の少女が過ぎる、と。今年三月、パリで桐の木を見た。マロニエはすでに葉を吹いていたが、桐は裸木だった。今頃はもう花を降らしているだろうか。
『花桐』
季語 *桐の花(夏)
Children's Haiku/Masako TAKADA
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