《十二月九日》大声を出したい年の暮なりし

中野杉並句会。

大声を出すと気持がせいせいする。腹へ空気を入れないと体全体が調子悪い。悪しき空気が病気へとなるのかもしれない。

「腹ふくるる」この言葉自体がすでに健康的でないかもしれない。

●季語=年の暮

著者略歴

大牧 広(おおまき・ひろし)

1931年東京生。40代より作句を始める。「沖」入会、「沖」新人賞、「沖」賞受賞、第64回現代俳句協会賞受賞 第30回詩歌文学館賞受賞、第4回与謝蕪村賞受賞、第3回俳句四季特別賞受賞、第15回山本健吉賞受賞。句集『父寂び』『某日』『午後』『昭和一桁』『風の突堤』『冬の駅』『大森海岸』『正眼』『地平』(角川書店)。他に、『季語別大牧広句集』(ふらんす堂)『シリーズ自句自解Ⅱベスト100大牧広』(ふらんす堂)等。

現代俳句協会会員、日本ペンクラブ会員、国際俳句交流協会会員、日本文藝家協会会員。

 

 

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バックナンバー

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  • 12月9日:大声を出したい年の暮なりし
  • 12月8日:永遠に忘れぬ十二月八日なり
  • 12月7日:ほそぼそと妻が米磨ぐ冬の暮
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  • 12月5日:侘助や倖せてふを実感す
  • 12月4日:空襲を知る人減りて冬日燦
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  • 12月2日:なにもかも新鮮に見ゆ年の暮
  • 12月1日:十二月はじまりし空仰ぎけり

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