《二月十日》早春といふ響きさへ好ましく

微妙に伝統俳句協会ふうに詠んでみた。たぶん、伝統系のかたがたはこういう句をつくるのではないかしら(違うかしら)。二月の連休のさなかではあるが、全く予定を入れなかった。
そういえば、つい先日読んだ『カササギ殺人事件』上下巻、素晴らしかった。タイトルがあまりよくないけれど、この本、凄くいい。緻密でいろいろな仕掛けがあって、しかも深みがある。私は翻訳もののミステリーが好き。作家としてはキャロル・オコンネル、ミネット・ウォルターズ、C・J・ボックス、リー・チャイルドなどなど。その多くは、人間を描くのに長けている人。日本のミステリーに欠けているのはその点ではないだろうか。私は結末がわかっていても、気に入ったミステリーは何度も読み返す。

【季語=早春】

著者略歴

櫂 未知子(かい・みちこ)

一九六〇年、北海道生まれ。「群青」共同代表、「銀化」同人。公益社団法人 俳人協会理事。公益社団法人日本文藝家協会・国際俳句交流協会各会員。
句集に『貴族』(第二回中新田俳句大賞受賞)・『蒙古斑』、第三句集『カムイ』にて、第57回俳人協会賞、第10回小野市詩歌文学賞を受賞。句文集に『櫂未知子集』、著書に『季語の底力』(第十八回俳人協会評論新人賞受賞)『食の一句』『言葉の歳事記』『季語、いただきます』、共著に『第一句集を語る』などがある。

 

 

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