《二月十一日》建国の日や無人なる観覧車

小樽の「観覧車」をモデルにした句。誰も乗らないので、現在は休止している。あれはさびしい。ついでに、この句には横浜のホテルのスイートルームに泊まった時のことも加味してある。北海道の姉と一緒に乗ったホテル近くの観覧車は無人ではなかったけれど、なんだか寂しい感じを受けた。ちなみに、このホテルの客の扱いは死ぬほど雑だった。スイートに泊まる客の荷物を部屋まで客に持って行かせるとは、世も末でしょう。でも、そういえば、この系列のホテル、十数年前に仙台で同じ目に遭わせてくれたんですよね。

【季語=建国の日】

著者略歴

櫂 未知子(かい・みちこ)

一九六〇年、北海道生まれ。「群青」共同代表、「銀化」同人。公益社団法人 俳人協会理事。公益社団法人日本文藝家協会・国際俳句交流協会各会員。
句集に『貴族』(第二回中新田俳句大賞受賞)・『蒙古斑』、第三句集『カムイ』にて、第57回俳人協会賞、第10回小野市詩歌文学賞を受賞。句文集に『櫂未知子集』、著書に『季語の底力』(第十八回俳人協会評論新人賞受賞)『食の一句』『言葉の歳事記』『季語、いただきます』、共著に『第一句集を語る』などがある。

 

 

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