《二月十二日》蕾また蕾沈丁花のひかり

正式にはまだ咲いていないので、季語として成立するかどうかちょっと不安な句ではある。今日はさる理事会。その行き帰りに、「沈丁花」がこんもりと茂っている(というのか)ところがある。異国語が飛び交う町に俳句関連の文学館があるというのもちょっと不思議だが、そんな町でも四季の息吹はたしかに感じ取ることができる。ただ、理事の二期目の終りに近づく中で、相変わらず私は最年少理事のままだ。世間的に考えると、じゅうぶんすぎるほど年を取っているのだけれど。

【季語=沈丁花】

著者略歴

櫂 未知子(かい・みちこ)

一九六〇年、北海道生まれ。「群青」共同代表、「銀化」同人。公益社団法人 俳人協会理事。公益社団法人日本文藝家協会・国際俳句交流協会各会員。
句集に『貴族』(第二回中新田俳句大賞受賞)・『蒙古斑』、第三句集『カムイ』にて、第57回俳人協会賞、第10回小野市詩歌文学賞を受賞。句文集に『櫂未知子集』、著書に『季語の底力』(第十八回俳人協会評論新人賞受賞)『食の一句』『言葉の歳事記』『季語、いただきます』、共著に『第一句集を語る』などがある。

 

 

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