《二月十三日》薔薇の芽の男を拒むしづけさよ

青山のカルチャー。一年ほど前に亡くなったこの教室のメンバーにつき、つい先日、まったく別の講座で「実は仕事の上で、あの人のことを知っていたのですよ。業界では有名な人でした」という話を聞いた。当日、たまたま季語ビンゴで当たった「群青」のバックナンバーを繰りながら、その亡くなった人が投句していたのを見たらしい。青山教室には、かつて素敵なおじいさまたちがいた。よく、このはねっかえりおばさんの言うことを聞いてくれていたものだと思う。
ちなみに、同じNHKカルチャーの町田教室での男性による私の評価は最悪かもしれない。たまに一人ぐらい受講しても、だいたい一年ぐらいで離脱してしまうので。目下、受講生は全員女性で、毎回爆笑しながら教室は続いている。まあ、一応は満席&キャンセル待ち講座で、同性に嫌われていないらしいから、いいか、などと思ったり。

【季語=薔薇の芽】

著者略歴

櫂 未知子(かい・みちこ)

一九六〇年、北海道生まれ。「群青」共同代表、「銀化」同人。公益社団法人 俳人協会理事。公益社団法人日本文藝家協会・国際俳句交流協会各会員。
句集に『貴族』(第二回中新田俳句大賞受賞)・『蒙古斑』、第三句集『カムイ』にて、第57回俳人協会賞、第10回小野市詩歌文学賞を受賞。句文集に『櫂未知子集』、著書に『季語の底力』(第十八回俳人協会評論新人賞受賞)『食の一句』『言葉の歳事記』『季語、いただきます』、共著に『第一句集を語る』などがある。

 

 

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