《五月十六日》〈あや〉がボケ〈ふや〉が突っ込み〈あやふや〉がお笑いコンビなら楽しきものを

出勤。今日はNHK学園生涯学習フェスティバル・鎌倉市短歌大会の日。私は学園で留守番をする。
二子玉川にタピオカドリンクの専門店「ブルプル」が開店してから一ヶ月が経つ。なかなか人気があって、いつも列が出来ている。よっぽどのことがない限り並んでまで食べようとは思わないので、まだ飲んでいないのだが、タピオカは好きだから興味はある。そもそもタピオカとは何なのか? 知らずに飲んで来たが、先日検索をして、やっとわかった。トウダイグサ科キャッサバの根茎から製造したデンプンだという。では、トウダイグサとは何?ということになる。キャッサバは聞いたことあるけどあやふやだし、根茎は何て読むのだろう。一度検索すると?????が際限なく押し寄せてくる。仕舞いには何もかも面倒くさくなって、タピオカドリンクはもう二度と飲むまいと思ってしまう。

著者略歴

藤島 秀憲(ふじしま ひでのり)

歌人、「心の花」編集委員

1960年、埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。「日本語の変容と短歌――オノマトペからの一考察」により現代短歌評論賞。第1歌集『二丁目通信』により現代歌人協会賞、ながらみ書房出版賞。第2歌集『すずめ』により芸術選奨文部科学大臣新人賞、寺山修司短歌賞。現在「歌壇」「うた新聞」「現代短歌新聞」にエッセイを連載。現代歌人協会会員、NHK学園短歌講座専任講師。

 

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バックナンバー

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  • 5月23日:七階に止まれば北海道展の海のかおりが寄せてくるなり
  • 5月22日:風呂に湯を、薬缶に水を、定型に何を入れよう 朝の遊びに
  • 5月21日:ふた月に一度はかえるパスワード妻も知ってる数字をつかう
  • 5月20日:この世へとプリンターより出で来たりぎゃあていぎゃあてい個人情報
  • 5月19日:引用の歌を怪しみ書庫へ行く明治三十一年へ行く
  • 5月18日:満月と誰かが言えり 二軒目も肩ふれあってハモニカ横丁
  • 5月17日:君たちは気が合いそうだ 竹の子と黒霧島を卓にならべる
  • 5月16日:〈あや〉がボケ〈ふや〉が突っ込み〈あやふや〉がお笑いコンビなら楽しきものを
  • 5月15日:キューリではなくてキュリーと正される一年まえも一年のちも
  • 5月14日:わが家より数えてみれば二百五歩 町のポストを今朝は素通り
  • 5月13日:ながくながく木に住み給う白髪の梅神様にまず礼をして
  • 5月12日:みずからを水にするため飛び込まん日曜朝の第2のコース
  • 5月11日:濃く淹れる朝の狭山茶いちにちの渋みをすでに味わっておく
  • 5月10日:いずれかにまるをするべき葉書あり今日も決まらぬいずれかのまる
  • 5月9日:前列のまんまんなかで笑ってるわたしが嫌い 写真は捨てた
  • 5月8日:石鹼のかおりに厚く包まれても眠いからだよ行け埼玉へ
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  • 5月6日:ひるに飲み夜にまた飲みふにゃふにゃにすごす連休 きょうは何の日
  • 5月5日:あのときは学士会館だったねと言いつつ妻と運び出す本
  • 5月4日:充血は充実ならず夜を明かし鏡にうつすひだりのまなこ
  • 5月3日:十八の夏思い出すとき来たり生きつつ汗の胸を拭えば
  • 5月2日:多摩川にそそぐ朝の日うく鳥とながれる水を夏らしくせり
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