《八月十三日》っぽく晴れて、っぽく雨降りぬ。この夏をヒットしている新海誠

短歌研究ムック『平成じぶん歌』を読んでいる。八十九人の歌人がそれそれ、平成の三十一年間を振り返りながら三十一首を詠んだ。生まれ年が早い順に並んでいて、一番は岡野弘彦さん、次いで春日真木子さん、尾崎左永子さん。逆に一番若い大森静佳さんと薮内亮輔さんは一九八九年、つまり平成元年生まれ。
ちなみに五十一人目に私がいる。昭和三十五年生まれで、五十八歳の私が八十九人中五十一人目。「まだまだ若いですよ」と短歌の集まりでは言われるが、なるほど、まだ平均より少し下だ今朝のゆで卵が完璧なまでに美しく剥けたので、記念写真を撮ろうとしていたら、手足が生えて逃げられてしまった。

著者略歴

藤島 秀憲(ふじしま ひでのり)

歌人、「心の花」編集委員

1960年、埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。「日本語の変容と短歌――オノマトペからの一考察」により現代短歌評論賞。第1歌集『二丁目通信』により現代歌人協会賞、ながらみ書房出版賞。第2歌集『すずめ』により芸術選奨文部科学大臣新人賞、寺山修司短歌賞。現在「歌壇」「うた新聞」「現代短歌新聞」にエッセイを連載。現代歌人協会会員、NHK学園短歌講座専任講師。

 

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