《十月十一日》横綱の評価をしては声高き女子高生ふたりなかなか降りず

司馬遼太郎の「人斬り以蔵」を読んで驚いた。薩摩藩の周旋方をつとめる高崎佐太郎という人物が登場する。司馬は「この若者、和歌がうまい」と書いている。それもそのはず、維新後、御歌所初代所長になった高崎正風のことである。登場するのは、たった一ヵ所、五行に過ぎないが、それでも正風が幕末の動乱期、ぶっそうな時代に武士として生きていたことに驚く。よくぞ明治まで生きぬいてくれたと、思わずにはいられない。
以前、「人斬り以蔵」を読んだときには、短歌を始める前だったので読み飛ばしていた。読み返すたびに新たな発見があるから読書はおもしろい。しかも「佐太郎」であったとは! 
佐藤佐太郎以外の佐太郎を初めて知った。
先日、玉川高島屋で大東北展をやっていたので、ずんだ餅を買った。目にすれば、つい買ってしまう。「ハーゲンダッツずんだ」も新発売されたそうだ。近日中に食べる予定。

著者略歴

藤島 秀憲(ふじしま ひでのり)

歌人、「心の花」編集委員

1960年、埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。「日本語の変容と短歌――オノマトペからの一考察」により現代短歌評論賞。第1歌集『二丁目通信』により現代歌人協会賞、ながらみ書房出版賞。第2歌集『すずめ』により芸術選奨文部科学大臣新人賞、寺山修司短歌賞。現在「歌壇」「うた新聞」「現代短歌新聞」にエッセイを連載。現代歌人協会会員、NHK学園短歌講座専任講師。

 

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