《十月十二日》現金の手触りわすれ実むらさき

いつも日曜日に行われるミケの会だが、珍しく土曜日開催。しかし、台風の来襲によってやむなく中止になると思う。台風によって中止というのは、わが俳句ライフの中で初めて。基本的に関東は、今まであまり台風に襲われたことがない。
このところ、キャッシュレス化が叫ばれている。神楽坂にある店全てに「キャッシュレスなら五パーセントポイント還元」というPOPが置かれていた。美容室の後に立ち寄るブティックでは、今までいつも現金で支払っていた。しかし、ついこの前寄った時は、「今回はクレジットカードにしてみようかしら」と弱気になった。
航空運賃や新幹線、ホテルの事前支払いなどはいつもカードだけれど、中小の店については割合に現金払いにしていた。実家の店はかなり早くからクレジットカードを導入していたが、店側が負担する手数料や未収金を私は目にしてきた。だからこそ、「小さな店の場合は現金払いがいいか」と判断してきたのである。でも、時代おくれのようで。

●季語=紫式部

著者略歴

櫂 未知子(かい・みちこ)

一九六〇年、北海道生まれ。「群青」共同代表、「銀化」同人。公益社団法人 俳人協会理事。公益社団法人日本文藝家協会・国際俳句交流協会各会員。
句集に『貴族』(第二回中新田俳句大賞受賞)・『蒙古斑』、第三句集『カムイ』にて、第57回俳人協会賞、第10回小野市詩歌文学賞を受賞。句文集に『櫂未知子集』、著書に『季語の底力』(第十八回俳人協会評論新人賞受賞)『食の一句』『言葉の歳事記』『季語、いただきます』、共著に『第一句集を語る』などがある。

 

 

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