《十月十三日》暇なればあけびを二つほど求む

かつての類句騒動について、ちょっと耳打ちされたことから、なぜかネットを見てしまった。私に対する攻撃が行われていた。それも十年以上前の当時のものだけではなく、ここ数年のTV番組の出演に関してもあげつらわれていた。自註句集についても。

自分を嫌う人がいるのは仕方ない。ただ、私は芸能人ではないので、なぜ熱心に攻撃してくれる人がいるのかがわからない。だって、何ひとつメリットがないでしょう、こんな小者を攻撃しても。たぶんお互いに暇なのですから、仲良くしましょう。

●季語=通草

著者略歴

櫂 未知子(かい・みちこ)

一九六〇年、北海道生まれ。「群青」共同代表、「銀化」同人。公益社団法人 俳人協会理事。公益社団法人日本文藝家協会・国際俳句交流協会各会員。
句集に『貴族』(第二回中新田俳句大賞受賞)・『蒙古斑』、第三句集『カムイ』にて、第57回俳人協会賞、第10回小野市詩歌文学賞を受賞。句文集に『櫂未知子集』、著書に『季語の底力』(第十八回俳人協会評論新人賞受賞)『食の一句』『言葉の歳事記』『季語、いただきます』、共著に『第一句集を語る』などがある。

 

 

無断転載・複製禁止

バックナンバー

  • 10月14日:体育の日のたとへなき光かな
  • 10月13日:暇なればあけびを二つほど求む
  • 10月12日:現金の手触りわすれ実むらさき
  • 10月11日:上品な批判の欲しく女郎花
  • 10月10日:稲刈や葬儀は一度きりの華
  • 10月9日:ぼんやりと南瓜を抱くや一つの訃
  • 10月8日:仮名また本名かとも昼の虫
  • 10月7日:秋色や海綿つかむたなごころ
  • 10月6日:歩くべき街のあらかた芒原
  • 10月5日:名を持つといふこと柚子を仰ぐこと
  • 10月4日:愚かさや野葡萄の色みづの色
  • 10月3日:発酵のひそと身に入むてふ日暮
  • 10月2日:選ぶべきものの赤さのからすうり
  • 10月1日:赤い羽根風にあらがふこと知らず

俳句結社紹介

Twitter