《十一月八日》インフルエンザの予防接種のかえりみち散財をせり微熱あるらし

青山へ。神宮絵画館前の銀杏並木がそろそろ色づき始めているが、本格的に黄葉するのはもう少し先のこと。
一週間前にインフルエンザの予防接種を受けたのだが、左肩の注射の痕が痒くて仕方がない。講座中もしきりに掻いているので、受講生から「掻いちゃダメ」と注意される。毎年も同じように左肩を掻いていて、秋の風物詩になっているそうだ。
私にとっても、インフルエンザは秋の確定申告みたいなもので、嫌で嫌でたまらないのだが、済めばホッとする。帰りにランチのにぎり寿司を食べて、自分にご褒美をあげる。

著者略歴

藤島 秀憲(ふじしま ひでのり)

歌人、「心の花」編集委員

1960年、埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業。「日本語の変容と短歌――オノマトペからの一考察」により現代短歌評論賞。第1歌集『二丁目通信』により現代歌人協会賞、ながらみ書房出版賞。第2歌集『すずめ』により芸術選奨文部科学大臣新人賞、寺山修司短歌賞。現在「歌壇」「うた新聞」「現代短歌新聞」にエッセイを連載。現代歌人協会会員、NHK学園短歌講座専任講師。

 

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