呆けている筆先の命毛を切った。ほんの少しのことだったが、結果は惨憺たるありさま。命毛とはよくぞ言ったものだ。●季語=吉書
著者略歴
大石悦子(おおいし・えつこ)
昭和13年京都府舞鶴市生まれ。昭和29年作句を始める。「鶴」入会。石田波郷、石塚友二、星野麥丘人に師事。昭和55年鶴俳句賞受賞。昭和59年第30回角川俳句賞受賞。平成30年第10回桂信子賞受賞。
現在、俳協会顧問。日本現代詩歌文学館評議員。
日文藝家協会会員。「鶴」「紫微」同人。
句集に『群萌』(第10回俳人協会新人賞)『聞香』『百花』『耶々』(第5回俳句四季大賞・第1回詩歌句俳句大賞)『有情』(第53回俳人協会賞)『自註現代俳句シリーズ・大石悦子集』『季語別大石悦子句集』『百囀』。
著書に『師資相承─石田波郷と石塚友二─』など。
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