《四月二十二日》フリージア夢の中にも香りくる

子育ての頃はM君のお母さん、Tちゃんのママ、としか呼ばれなかった。句会に出ると昔からの仲間が「和子さん」と呼んでくれるのが嬉しかった。西村さんの奥さんでもない自分に立ち返ったような気がした。いつの間にか句会に出ても、先生と呼ばれることが多くなった。今日は知音の同人句会。兼題は「フリージア」。およそ五百句のフリージアが香り立つことだろう。

著者略歴

西村 和子(にしむら・かずこ)

昭和23年 横浜生まれ。
昭和41年 「慶大俳句」に入会、清崎敏郎に師事。
昭和45年 慶応義塾大学文学部国文科卒業。
平成8年 行方克巳と「知音」創刊、代表。
句集『夏帽子』(俳人協会新人賞)『窓』『かりそめならず』『心音』(俳人協会賞)『鎮魂』『椅子ひとつ』(小野市詩歌文学賞・俳句四季大賞)。
著作『虚子の京都』(俳人協会評論賞)『添削で俳句入門』『季語で読む源氏物語』『季語で読む枕草子』『季語で読む徒然草』『俳句のすすめ 若き母たちへ』『気がつけば俳句』『NHK俳句 子どもを詠う』『自句自解ベスト100西村和子』ほか。
毎日俳壇選者。
俳人協会理事。
NHKラジオ「文芸選評」選者。

 

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