《四月十七日》春苺なごみの赤でありにけり

大きな行事に対応しているが、尚ひとつ大きな「ポカ」があるのではないか、そのことにこだわっている。
「ケ・セラセラ」失礼な言葉かもしれないが、こうして自分をなだめている。
「港」の某氏から、すこし痩せましたねと言われる。気にしないことである。

●季語=春苺

著者略歴

大牧 広(おおまき・ひろし)

1931年東京生。40代より作句を始める。「沖」入会、「沖」新人賞、「沖」賞受賞、第64回現代俳句協会賞受賞 第30回詩歌文学館賞受賞、第4回与謝蕪村賞受賞、第3回俳句四季特別賞受賞、第15回山本健吉賞受賞。句集『父寂び』『某日』『午後』『昭和一桁』『風の突堤』『冬の駅』『大森海岸』『正眼』『地平』(角川書店)。他に、『季語別大牧広句集』(ふらんす堂)『シリーズ自句自解Ⅱベスト100大牧広』(ふらんす堂)等。

現代俳句協会会員、日本ペンクラブ会員、国際俳句交流協会会員、日本文藝家協会会員。

 

 

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バックナンバー

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