《五月十七日》夕虹や吾にもありし処女句集

白土昌夫氏の第一句集の選句。
書名は胸の中にあるが著者には、まだ話していない。温厚な人柄を反映して前半は、穏健な句が多かったが、後半はよい意味で句風が変ってきている。
たのしみな句集になる筈である。

●季語=夕虹

著者略歴

大牧 広(おおまき・ひろし)

1931年東京生。40代より作句を始める。「沖」入会、「沖」新人賞、「沖」賞受賞、第64回現代俳句協会賞受賞 第30回詩歌文学館賞受賞、第4回与謝蕪村賞受賞、第3回俳句四季特別賞受賞、第15回山本健吉賞受賞。句集『父寂び』『某日』『午後』『昭和一桁』『風の突堤』『冬の駅』『大森海岸』『正眼』『地平』(角川書店)。他に、『季語別大牧広句集』(ふらんす堂)『シリーズ自句自解Ⅱベスト100大牧広』(ふらんす堂)等。

現代俳句協会会員、日本ペンクラブ会員、国際俳句交流協会会員、日本文藝家協会会員。

 

 

無断転載・複製禁止

バックナンバー

  • 5月27日:老いゐたる夏木にも意志ありにけり
  • 5月26日:辰雄忌の森と風ふと思ふなり
  • 5月25日:ちちははの背やまじまじと五月寒
  • 5月24日:つくづくとちさき吾なり麦落雁
  • 5月23日:昭和二十年五月の空は澄んでいた
  • 5月22日:新樹やゝ蒼ざめてゐしひとところ
  • 5月21日:青嵐いよいよですねてふ言葉
  • 5月20日:青嵐観音像は眠たげに
  • 5月19日:白玉やつくづく齢かへりみし
  • 5月18日:せめて夜は寅さん映画ところてん
  • 5月17日:夕虹や吾にもありし処女句集
  • 5月16日:聖五月おのれ諌めてゐし夜の
  • 5月15日:波郷愛せし我孫子の町やほととぎす
  • 5月14日:都心にも片陰はあり辿り行く
  • 5月13日:きやうだいの吾のみ残り青嵐
  • 5月12日:夏が来てゐしマンションの裏手
  • 5月11日:しんしんと遠郭公や「なぜ詠むか」
  • 5月10日:葉桜やかの日のことがありありと
  • 5月9日:麦秋の風も齢を重ねたる
  • 5月8日:剌ありてこそ美しき薔薇となる
  • 5月7日:緑陰がすでにうれしき八十路なり
  • 5月6日:しんじつ淋しいはつなつの黄昏は
  • 5月5日:春筍のほくほくの味遠い味
  • 5月4日:こうなればせめて新茶を楽しまむ
  • 5月3日:誰がための五月連休犬吠えて
  • 5月2日:巣箱など架ける暮しをしてみたき
  • 5月1日:ゆつくり暮せと五月の雲流る

俳句結社紹介

Twitter