《七月十四日》しづかなる老後欲しかり川蜻蛉

本部句会。 小泉瀬衣子が車で送迎してくれる。

句会最中になぜか廃品回収車の声と講評の声とぶつかる。老人の私は大声で話さなければならぬ。

思っていることが段々爺むさくなることを反省する。老害と言われぬためにも。

●季語=川蜻蛉

著者略歴

大牧 広(おおまき・ひろし)

1931年東京生。40代より作句を始める。「沖」入会、「沖」新人賞、「沖」賞受賞、第64回現代俳句協会賞受賞 第30回詩歌文学館賞受賞、第4回与謝蕪村賞受賞、第3回俳句四季特別賞受賞、第15回山本健吉賞受賞。句集『父寂び』『某日』『午後』『昭和一桁』『風の突堤』『冬の駅』『大森海岸』『正眼』『地平』(角川書店)。他に、『季語別大牧広句集』(ふらんす堂)『シリーズ自句自解Ⅱベスト100大牧広』(ふらんす堂)等。

現代俳句協会会員、日本ペンクラブ会員、国際俳句交流協会会員、日本文藝家協会会員。

 

 

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バックナンバー

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  • 7月17日:高階に音なくひらく花火見ゆ
  • 7月16日:ごめ鳴くや海は思考を深くせり
  • 7月15日:エスカレーター夏をいよいよ深くせり
  • 7月14日:しづかなる老後欲しかり川蜻蛉
  • 7月13日:朴の花高みに咲いてさりげなし
  • 7月12日:冷麦や疲れは思考奪ひたり
  • 7月11日:どの人も吾追ひ抜いて春草忌
  • 7月10日:いきいきとせし夕焼を知りにけり
  • 7月9日:暑き夜やつくづく祖先思ひたる
  • 7月8日:夏の夜の水の匂ひの街なりし
  • 7月7日:考へてゐるごと七夕竹の撓り
  • 7月6日:夏木立きらきらと陽をこぼしけり
  • 7月5日:地の果てよりの螢火と思ひけり
  • 7月4日:駅の灯にほつと息つく祭前
  • 7月3日:戦中やサイダーてふは夢の品
  • 7月2日:さう言へばのこと増えて日雷
  • 7月1日:口惜しがる気持大切冷し酒

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