更新日2007/6/30
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◆ 大阪の俳句-明治編2
こころよく酔うて涼しき夜なりけり
編集・安達しげを 大阪俳句史研究会
「大阪の俳句 明治編2」
松瀬青々句集『妻木抄』につぐ第2回配本
松瀬青々、青木月兎、岡本圭岳らと「子規門」にて活躍。いっぽう、子規の俳画に触発されて、その生涯をつらぬく俳画に手をそめるようになる。中村不折や下村為山に師事して画を修め、現代俳画の鼻祖と称せられるまでになる。その秋窓の俳句作品を、季題別に収録したものが本著である。
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◆ 第一句集
稲葉明日香さんの作品をつぶさに見てゆくと、哲学的な志向に裏打ちされた作品が句集の大半を占めている。西洋哲学あり、東洋哲学ありで実にバラエティーに富んでいる。そうかと言って少しも観念的に陥ってはいない。寧ろ、自然と自己の融合が成されており読者に強烈な印象を与える作品が多い。
(序・山崎十生)
噴水のてっぺんにある不動心
陰陽の滅びの美学冬花火
満月に迎へられたる歓喜天
裸体にて座禅組んでる露の玉
月光に暗殺されし蝸牛
疎開の村霧の一座が消えていた
鬱の日は過客なるべし露の玉
にはたづみ地球の歪み直したり
丸くなるために歪みしシャボン玉
亀鳴くや神話の国の息づかひ
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◆ 第七句集
鬼房の鬼の一字が春を呼ぶ
存在するすべてのものに、
季節はその光と影をなげかける。
象をすまわせている都市にも、
白い老婆の背中にも…。
ホットケーキ焼かれゐる間も四月なり
杖つく老人ふりむく春の道寒し
喪の家は寿司屋なりけり春一番
水ちびちびのんで春昼しづかなり
鈴木六林男句集読む春暑き鉄の机
ピストルが巴里の夜を飛び夏はじめ
白い老婆十一月の窓を過ぐ
初夏の雨雨戸あけろと父が言ふ
コピー機を紙つぎつぎと出る夜長
象のゐる街なり春の吉祥寺
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◆ 第一句集
小澤慶子さんの俳句は生真面目な俳句である。対象に正面から向きあい、自己の信実の心を逸らすことがない。
(綾部仁喜)
地にふれて人にふれたる櫻かな
立山の頂白し今年米
春動きけり一枚の水の下
紅花の畑ちくちくしてゐたる
枯紫蘇のおのれの影を立てとほす
抱へ来て月日の束の牡丹榾
鳥声を天に返せる氷かな
ややありて水に入りたる初蛙
くたびれて来し壺焼きの炎かな
花びらにとりかこまれて残る鴨
(綾部仁喜抄出)
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◆ 第一句集
「ひまはりに行進曲を所望せり」擬人化という修辞表現にとどまらず、みな物との融合を果し、作者と一体化となった内容である。いわば芭蕉の到達した「風雅の誠」の一端を、府川さんが表現しえたということになる。
(小澤克己・序より)
蕎麦の花一人指揮棒振つてみる
墨の香を満たして夫の夜長かな
父らしき星と語りて夏惜しむ
家紋うく盆提燈に風入れて
煤逃げの夕日きれいと夫帰る
白鳥の午後のダンス部コーラス部
写経紙に対す誠心虫時雨
錻力板丸く抜かれて山笑ふ
天界の住所検索カーネーション
句画集を幼の書架へ日脚伸ぶ
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◆ 俳句入門書
選は創作なり・・虚子
「知音」一〇年間の秀句をあたたかく丁寧に解説。実作を志し、更なる俳句の上達を望む人へ向けた魅力溢れる入門書。 季題別索引付
ここにはおのずから私たちの俳句観が語られている。毎月寄せられた各自の自信作の中から、秀句と認めた作品を丁寧に鑑賞することで、私たちの目指すべき俳句を説くよう努めた。私たちが考えている秀句の具体例がここに集められたと言ってもいい。作者は言うまでもなく、これから俳句を学ぼうとする仲間たちも、ここに取り上げられた作品を道しるべとして、歩んで行っていただきたい。
(あとがきより)
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◆ ふらんす堂文庫 シリーズ詩歌
現場に立って学んだ
「花鳥諷詠」「客観写生」の実践書
俳誌「花鳥来」に連載された著者の俳句信条を一冊に。実作のための懇切丁寧なすぐれた入門書である。
「花鳥来」(平成三年創刊・季刊)に平成三年から平成十八年にわたって書きつづけて来たものを集めて一冊とした。主としてその時、その時作句の上で感じたことを、自分に云い聞かすつもりで書いたものである。虚子・青邨両師の志を学び、次代に伝えるという「花鳥来」創刊の趣旨が、少しでも出ていれば幸である。
(あとがき)
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◆ 第二句集
「荷風忌の女身くるりと翻る」坂田さんの俳句には、大正生まれの女の矜持が感じられる。発想は自在だが、歯切れのよい物言いで、一句一句が背筋を伸ばしているのだ。それらが奏でる韻律に耳を澄ませば、坂田さんの生まれ育った甲斐の山河の響きが聞こえるだろう。すがすがしい句集である。
(帯・小川軽舟)
自選一〇句
回想の中ふらここはいつも夜
雁行くや紙の真白にあるうれひ
縞帳の縞の名亀の鳴きにけり
郭公や考ふる椅子憶ふ窓
合歓の花晩の耳熱くあり
月今宵李白に杜甫に侍りたし
紅茸に粗末なこゑの通るなり
湖西より湖北明るし初時雨
霧負ひて猟夫の来たる夕灯
道までの敷藁しろし年用意
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◆ 馬酔木1000号記念
前著『紫陽花雑記』の続編となる随想集。「馬酔木」の主宰として、医師としての日々をあたたかな眼差しと丁寧な筆致でつづる好エッセイ。
目次より
涙
一本の煙草
石堅先生
赤鉛筆
剣 玉
ネコの集会
ル ビ
あんパン
動物占い
青邨先生と父の忌
ステッキ
波郷さん
売り声
こんぴら歌舞伎
神田散策
市 電
異常気象
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