作品例 岸本尚毅特選 ストーブの明るさ外の明るさ 京子
尚毅選 青き空霞むことなき寒さかな 定生 揃へられ七草のやや萎えてをり 京子 あをあをと池凍りをり日の高く 美緒 池凍り厠の水は凍らざり 章 冬滝の水飲みにくる鴉かな 麻 探梅のあてのはづれし五六人 八江 結構なお庭お座敷初句会 定生 水鳥に小さき橋は六つほど 八江 窓の外は生きもののこゐ七日かな 京子 外套を丸めて置きし戸口かな 京子 雪のなき雪吊りを見る寒さかな 麻 割烹着きて枯園におでん売る 章 枯づるや邸を囲む煉瓦塀 定生(蔓)
水鳥のすつくと立ちて脚長し 麻 園にしてここは峠ぞ冬木の芽 昌子 人日の鴉騒ぐにまかせたり 麻 美しき日差し枯山吹も受け 章 セーターや句会に社長本部長 定生 人日のきつねうどんを食べにけり 紀子 水洟のさらにうどんを食ふたれば 章 ところどころ氷りて池の大いなる 定生 日に解けて月に氷りしもののあり 八江 各々のうしろにコート畳み置く 章 低くきて高く去る鳥七日粥 八江 悴かむ手書きたる文字のはねあがり 麻 日に風に遠き氷のかがやけり 麻 常盤木のなか裸木の幹太し 董子 髭面にいつもの服や初句会 定生