俳句のページ

ふらんす堂通信連載企画 『恋の句・愛の句』

【連載51】 通信123号

◎藺草恵子が選ぶ『恋の句・愛の句』 [藺草慶子先生についてはこちら]

くらくらと髪結ふ愛の日を前に
鶴凍てて何極めしや今は恋
逢ふために渡る橋なり雪婆
ひと遠く雪降りつもる雪の上
ポインセチア対角線のやうな恋
恋人に近づく冬の象の鼻
恋めくや雪見障子を閉めてより
僕を恋うひとがいて雪に喇叭が遠くふかるる
指環凍つみづから破る恋の果
白菜をまふたつに割る戀慕なり
面影のとらはれ人に似て寒し
北風きたのかたちのこる髪なり擁く
空ばかり見てゐるふたり福寿草
初恋を秘めて女の出代りぬ
初便りとは淡々の恋ごころ
息白く心奪ひし女かな
逢へば泣く明治の恋や初芝居
彼のそば彼女ゐる筈御慶のぶ
初夢で逢ひしを告げず会ひにけり
冬稲妻髪の根にても人恋ふる

今 は

津沢マサ子
吉本伊智朗
宮野 栄
柴田白葉女
飯島士朗
皆吉 司
星野立子
橋本夢道
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