自分自身のために明晰な思想を鍛え上げた者は
光輝く心の孤独の中で生きる
*
砂漠から 辛 き峻厳の花開く


J-M.モルポワと同じ1952年生れの、まったく詩風を異にする詩人ジャン=クロード・カエールの詩集『辛き峻厳』からの抜粋です。ブルターニュ貴族の末裔である彼は現代生活の喧噪から隔たって 、信仰と信念に沿った清貧の生活を送っています。イスラエル、エジプト、メキシコ、ラテンアメリカ他への旅行が彼の詩にモチーフを与えています。また、《生まれ出でそして死んでいく世界の美しさ/暗闇の中で/われら王族は 父 母 息子の名で結ばれている》と書くように、みずからを王族と呼び、《ローマから遠く》と、ラテンと峻別した純血の誇り高い面構えは、モノクロの写真を通してさえ、見るひとの心に突き刺さります。
昨年第3詩集を出版し、「プチ・ガヤール賞」を受けました。この賞は小出版社を対象とした比較的新しい賞です。この詩集で《時の流れを緩めるためにたえず書き続けなければならない》と書かれているのが印象に残ります。メキシコの旅の後、先住民アステカ族の詩を集めて共訳し、ル・クレジオが序を寄せています。
|