朝の光なんて、忙しくて見る暇ないと一喝されてしまうでしょうか。じつはこの間ふと朝のテーブルの表面がまるで緑色の水が揺れているように見えたのです。窓からの明るい光景が映りこみ、植物の緑が光に溶けてテーブルで揺れていました。そのとき思いがけず穏やかな気持がやってきて、せかせかとした息も、ふぅーと開いてゆくようでした。私はとても朝が苦手で、たいてい悪い夢の残りのようなものをひきずって気持は沈み、体もぎくしゃくしてうまく動かないのです。でもテーブルを拭くために体を屈めたとき、屈めた目の角度に緑の水面が見えてとても綺麗だった。そして硝子のコップを置くと、硝子のコップも逆さまに透明な光でゆらめいて、テーブルの表面が境界となりくっきりと物と光の世界を繋げます。それがちょっと面白くて見入っていました。すると少し元気が出て大丈夫という気になります。だからこれからも些細な発見を抱きしめてやってゆきたいです。