《四月十九日》今日はこんにった亀鳴く太郎冠者あるか

狂言の口調を借りてみた。句会に出したが没だった。

●季語=亀鳴く
[こんにったかめなくたろうかじゃあるか]

著者略歴

大石悦子(おおいし・えつこ)

昭和13年京都府舞鶴市生まれ。昭和29年作句を始める。「鶴」入会。石田波郷、石塚友二、星野麥丘人に師事。昭和55年鶴俳句賞受賞。昭和59年第30回角川俳句賞受賞。平成30年第10回桂信子賞受賞。
現在、俳協会顧問。日本現代詩歌文学館評議員。 日文藝家協会会員。「鶴」「紫微」同人。

句集に『群萌』(第10回俳人協会新人賞)『聞香』『百花』『耶々』(第5回俳句四季大賞・第1回詩歌句俳句大賞)『有情』(第53回俳人協会賞)『自註現代俳句シリーズ・大石悦子集』『季語別大石悦子句集』『百囀』。 著書に『師資相承─石田波郷と石塚友二─』など。

 

 

 

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バックナンバー

  • 5月7日:薫風やどこへ行くにも布鞄
  • 5月6日:男立つ播州平野夏霞
  • 5月5日:簷ふかき草屋にして武具飾る
  • 5月4日:粽結ふ土間に大きな明りとり
  • 5月3日:藤房に鹿子甘えてゐたりけり
  • 5月2日:うつとりと蜜吸はせをる藤の花
  • 5月1日:野の明き雨の八十八夜かな
  • 4月30日:シャンパンのきれいな泡や五月来る
  • 4月29日:昭和の子吾も傘寿過ぐ昭和の日
  • 4月28日:水切やおぼろの汀踏みしめて
  • 4月27日:葦牙を咥へて来るよバガボンド
  • 4月26日:牡丹咲く家居もつとも適ひけり
  • 4月25日:酒星や俳諧いよよ邃し
  • 4月24日:酒星や旅のはじめに詩ひとつ
  • 4月23日:大宇陀に用有りて来し遅桜
  • 4月22日:ぬるき温泉にをれば木五倍子の花零れ
  • 4月21日:春興や小鍋に湯葉を汲むことも
  • 4月20日:老いたりな菜飯ほろほろこぼし食ふ 
  • 4月19日:今日は亀鳴く太郎冠者あるか
  • 4月18日:田楽の田螺に「翁」舞はせたし
  • 4月17日:餓くて土偶のをんな蝶食へり
  • 4月16日:蝶の吻水噴く巖にさはりをる
  • 4月15日:朗々と漢の声や朴の花
  • 4月14日:三島手のところどころの霞かな
  • 4月13日:命日の椿は真白しかも八重
  • 4月12日:鶏小屋に鶏が五六羽草朧
  • 4月11日:囀やしつかり結ぶ靴の紐
  • 4月10日:天道花立つ方へ径選びけり
  • 4月9日:芳しや山祇の依る天道花
  • 4月8日:内陣に椿奢りぬ花御堂
  • 4月7日:花いかだ湖の入江を塞ぎけり

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