《四月二日》春日浴ぶ椅子にシートン動物記

誕生日の朝には決まって枕元に緑の包装紙に包まれた本が置いてあった。一番記憶に残っているのは、「シートン動物記第一巻」だ。「狼王ロボ」には釘づけとなった。学校の図書館には全巻揃っていたので、次々と読み漁った。

続いて「ファーブル昆虫記」だと勇んで読み始めたが、なんとなく気が乗らなかった。

●季語=春日(春)

著者略歴

山口昭男(やまぐち・あきお)

1955年兵庫県生まれ。波多野爽波、田中裕明に師事。 「秋草」主宰。句集に『書信』『讀本』『木簡』(第69回読売文学賞) 『礫』、著書に『言葉の力を鍛える俳句の授業―ワンランク上の俳句を目指して』『シリーズ自句自解Ⅱ ベスト100 山口昭男』『波多野爽波の百句』がある。日本文藝家協会会員

 

 

 

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バックナンバー

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  • 4月15日:鉛筆の4Bの文字鳥の恋
  • 4月14日:カーテンを嫌がつてゐるシクラメン
  • 4月13日:封あまき文届きたる啄木忌
  • 4月12日:ハモニカの真四角な穴春の海
  • 4月11日:神殿へ向ふごとくに蝌蚪の群
  • 4月10日:白濁の青年歩む花の昼
  • 4月9日:山は花兎と亀の話かな
  • 4月8日:
  • 4月7日:春月や口づけ鹹いではないか
  • 4月6日:ぎこちなく木蓮の花落ちてゆく
  • 4月5日:裏返す田の土黒き春祭
  • 4月4日:魚の尾のぱらり焦げたる桃の花
  • 4月3日:初花へポップコーンを抱いて来る
  • 4月2日:春日浴ぶ椅子にシートン動物記
  • 4月1日:仁丹の髭の男や街長閑

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