
《十一月十三日》毒茸や太郎うっとり毒の恋
変な俳句だなあ。まあいいか。ええと、今日は読書の話。スターンの『トリストラム・シャンディ』には一瞬で読めたが、漱石の『吾輩は猫である』は十年かかった。漱石は大好きなんだけど、そのせいで読めなかった。読むときに「読む自分」を見張ってしまうのだ。文の呼吸を緻密に追いかけようとして、かえって息が合わなくなる。スターンにはそれがなかった。混乱のまま大笑いして読めた。
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変な俳句だなあ。まあいいか。ええと、今日は読書の話。スターンの『トリストラム・シャンディ』には一瞬で読めたが、漱石の『吾輩は猫である』は十年かかった。漱石は大好きなんだけど、そのせいで読めなかった。読むときに「読む自分」を見張ってしまうのだ。文の呼吸を緻密に追いかけようとして、かえって息が合わなくなる。スターンにはそれがなかった。混乱のまま大笑いして読めた。
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