《六月十日》絡み合ひながら真夏へ真葛ども

オンラインの俳句講座を自宅で行う。
昭和十年六月十日の虚子句日記は「笹鳴会。丸ビル集会室」「乾きつゝ太き竹なり藻刈竿」。「乾きつゝ」から、藻刈で水に濡れた後の状態であることがわかる。何でもない措辞にも臨場感がある。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 6月10日:絡み合ひながら真夏へ真葛ども
  • 6月9日:深く澄んで清水のごとし石牡丹
  • 6月8日:サイダーを注ぎ分けてただ老いてゆく
  • 6月7日:海見ゆる窓にいくつも蝸牛
  • 6月6日:まづしげな氷河の絵ありソーダ水
  • 6月5日:二の腕の蠅こそばゆき昼寝かな
  • 6月4日:脚三つ持てる大きな扇風機
  • 6月3日:花屋の薔薇八百屋のバナナ大西日
  • 6月2日:押し来るや頭分厚き黄金虫
  • 6月1日:よき稚児や木魚大きく涼しげに

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