《十月二十七日》手をおけば擬宝珠あたたか梅もどき
今まで取り組んでこなかった季語へのチャレンジ。大事なことだ。それではどのように挑めばよいのか。「仮想敵をもうけてみること」が有効だと言ったのは、裕明。使ったことのない季語の名句を調べて強く意識しなさいということ。その名句が仮想敵。「敵」という言葉に俳句に対する強い思いが感じられて、裕明らしい。
●季語=梅擬（秋）
著者略歴
１９５５年兵庫県生まれ。波多野爽波、田中裕明に師事。 「秋草」主宰。句集に『書信』『讀本』『木簡』（第６９回読売文学賞） 『礫』、著書に『言葉の力を鍛える俳句の授業―ワンランク上の俳句を目指して』『シリーズ自句自解Ⅱ ベスト１００ 山口昭男』『波多野爽波の百句』がある。日本文藝家協会会員
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