《十月二十八日(月)》ヘンデルのパッサカリアを聴きながら秋にずんずん踏み込んでゆく
パッサカリアという音楽の形式は、スペイン語の 【pasear】 (歩く)と【 calle】(通り)に由来しているということを知る。三拍子のものもあるらしいけれど、私が聴いているのはヨハン・ハルヴォルセンが編曲した四分の四拍子のもの。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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