《九月十九日》処方薬その名は誰も知らぬ秋
先日、佐藤りえさんの個人誌『九重』を読んでいたら、小田和正という単語が出てきて、はっとした。そういえば、わたし、オフコースが好きなのだった。誰にも言ったことがないけれど、いまだに聴かない週がない。音楽というより、ギャラリーで美術作品を見るときのような気持ちで触れている。これからは積極的に、オフコースを好きだと宣言して生きていこう。
著者略歴
１９７３北海道生まれ。句集に『フワラーズ・カンフー』（第８回田中裕明賞）、『花と夜盗』。エッセイ集に『カモメの日の読書』『いつかたこぶねになる日』『ロゴスと巻貝』。そのほか、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者須藤岳史との往復書簡『なしのたわむれ 古典と古楽をめぐる手紙』。現在『すばる』で「空耳放浪記」連載中。
（ヘッダー写真：小津夜景）
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