
《十一月二十七日》ちり鍋にだから言ったのにが沈み
昼にちり鍋を作った。具材を並べたとき「今日はこういう気分なんですか」と鍋のほうから言われた気がした。弱火で煮ながら食べていると、昨日の会話でタイミングを逃したひと言を思い出した。鍋って、こちらの心の代わりに考えごとを代行してくれるみたいなところがある。食べ終わる頃には「まあいいんじゃないでしょうか」と勝手にまとめてくれていた。
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昼にちり鍋を作った。具材を並べたとき「今日はこういう気分なんですか」と鍋のほうから言われた気がした。弱火で煮ながら食べていると、昨日の会話でタイミングを逃したひと言を思い出した。鍋って、こちらの心の代わりに考えごとを代行してくれるみたいなところがある。食べ終わる頃には「まあいいんじゃないでしょうか」と勝手にまとめてくれていた。
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