
《二月三日》出口より出てゆく鬼や豆を撒く
入口から入って出口から出て行く行儀のよい鬼。
昭和二十一年二月三日の虚子句日記は、「稽古会、小諸草庵」。その一日の虚子の吟は「道ばたの雪の伏屋の鬼やらひ」「節分や鬼もくすしも草の戸に」「寒明けの雪どつと来し山家かな」「一百に足らず目出度し年の豆」など。「道ばたの」とか「一百に」などの悠揚迫らぬ言葉遣いに惚れ惚れする。
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入口から入って出口から出て行く行儀のよい鬼。
昭和二十一年二月三日の虚子句日記は、「稽古会、小諸草庵」。その一日の虚子の吟は「道ばたの雪の伏屋の鬼やらひ」「節分や鬼もくすしも草の戸に」「寒明けの雪どつと来し山家かな」「一百に足らず目出度し年の豆」など。「道ばたの」とか「一百に」などの悠揚迫らぬ言葉遣いに惚れ惚れする。

著者略歴
1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。
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