《三月四日》猫にもの問ふもせんなし梅の花

家人と散歩していたら、反町駅の近くに本格シェフのいるイタリアン・レストランがあった。家人が、教育委員会から高校の部活指導で表彰されたことのお祝いと称し、ラザーニャやカルボナーラを食べる。
昭和十四年三月四日の虚子句日記は「句謡会。鎌倉、香風園」。「そこを行く春の雲あり手を上げぬ」。雲に向ってタクシーを止めるかのような虚子先生。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 3月4日:猫にもの問ふもせんなし梅の花
  • 3月3日:すいと出でて何の茎立かと思ふ
  • 3月2日:腹減らぬままにもの食ふ春の雲
  • 3月1日:吾がための余寒の土筆摘みにけり

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