《十月二十六日(土)》空爆は学校を狙ひ パンがない 遺体を覆ふための布がない
ZOOMにて「神学ダイジェスト」読書会。一三六号のトーマス・レーマー「ヘブライ語聖書における戦争――史実とフィクションのはざまで――」を読む。ミサで「万軍の主」「万軍の神なる主」と歌うとき、それは神の命によって動員される天の軍隊であり、また主を讃える人間たちの軍隊でもあるということ、古代オリエント世界で戦争という現実がごくあたりまえであったことを知る。今もなお、戦争は放棄できない手段なのだろうか。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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