
《八月十七日》雑然としてあのあたり鰯雲
岩田奎さんの句集『敵』を読む。無人の沃野を行くごとく句が生れる才能が眩しい。本人は苦吟しているとおっしゃるかもしれないが。
昭和十五年八月十七日の虚子句日記は「句謡会。元箱根、松坂屋」。「ボート暮れとき〲櫂の音のする」。日の暮れた湖にまだボートを漕ぐ人がいて、暗い湖面から櫂の音が静かに聞こえる。
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岩田奎さんの句集『敵』を読む。無人の沃野を行くごとく句が生れる才能が眩しい。本人は苦吟しているとおっしゃるかもしれないが。
昭和十五年八月十七日の虚子句日記は「句謡会。元箱根、松坂屋」。「ボート暮れとき〲櫂の音のする」。日の暮れた湖にまだボートを漕ぐ人がいて、暗い湖面から櫂の音が静かに聞こえる。
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