《十月八日(火)》 戦争はいまだ終はらず秋曇り新たなるこゑが戦争をよぶ
イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への侵攻開始から一年、ガザ地区では四万一六八九人が亡くなり、そのうち子どもの死者は確認されただけで一万一三五五人というニュース。日本では国土交通省が、宮崎空港で戦時中の不発弾が爆発したのを受け、過去に空襲を受けた空港で地中を磁気探査して不発弾が残っていないか再点検する方針。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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