《十二月十八日(水)》二倍速の動画のやうに次々にムクドリかへりくる楠並木
今年最後の「楠並木短歌会」。月に一度、私が講師をつとめている小さな短歌会。もともとは県庁楠並木通りの近くの会場で開催していたが、コロナ禍を機に今はZOOMで十人前後の会員が集まり、近刊の歌集を読み、お互いの作品を批評している。会員の入れ替わりはあるが、私が宮崎に移住してきた頃からずっと一緒に短歌を学んでくださっているかたもいて、私にとって大切な集まりになっている。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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