
《六月三十日》白玉がなにもしてないのに怖い
駅に行こうと思って、靴をはいて、ポストを開けた。チラシが三枚入っていた。どれも同じ薬局のものだった。内容はもう、見なくてもわかる。だいたい、そういうのは似たようなことしか書いていない。ただ、その重複がなぜか彼女を少し安心させた。偶然、同じものが三つ届いているというだけのことなのに。
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駅に行こうと思って、靴をはいて、ポストを開けた。チラシが三枚入っていた。どれも同じ薬局のものだった。内容はもう、見なくてもわかる。だいたい、そういうのは似たようなことしか書いていない。ただ、その重複がなぜか彼女を少し安心させた。偶然、同じものが三つ届いているというだけのことなのに。
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