
《八月十一日》彫るように書く日の青き嵐かな
鉛筆で書いていて、ふと芯の減り方が気になった。朝よりも短くなっている。先が少し曲がっていて、削ってもまっすぐにはならない。字を書くというより、何かを彫っているみたいだった。わたしは字を書いているのか、芯を減らしているのか。鉛筆を回して書くと、少し長持ちすると誰かが言っていた。ほんとうだろうか。ためしてみたら、字がとんでもなく下手になった。寿命と引き換えに、可読性が失われた。おおお、これが本末転倒というやつか。
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鉛筆で書いていて、ふと芯の減り方が気になった。朝よりも短くなっている。先が少し曲がっていて、削ってもまっすぐにはならない。字を書くというより、何かを彫っているみたいだった。わたしは字を書いているのか、芯を減らしているのか。鉛筆を回して書くと、少し長持ちすると誰かが言っていた。ほんとうだろうか。ためしてみたら、字がとんでもなく下手になった。寿命と引き換えに、可読性が失われた。おおお、これが本末転倒というやつか。
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