
《八月十五日》晩夏なりひかりの奥のまだ動く
日記帳に、朝、白湯を飲んだ、と書いた。味はないけれど、身体がうなずいていた。水は冷たいからよくない。熱すぎてもだめ。ぬるいのがちょうどよくて、ぬるいのがいい。飲んだあと、からだがちょっとかすかにしずかになる。その時間だけは、他のことをあまり考えない。何もしていないのに、している感じがする。白湯はそういう飲みものだ。午後にはコーヒーを飲んだ。コーヒーの味がちゃんとして、白湯のことは忘れた。
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日記帳に、朝、白湯を飲んだ、と書いた。味はないけれど、身体がうなずいていた。水は冷たいからよくない。熱すぎてもだめ。ぬるいのがちょうどよくて、ぬるいのがいい。飲んだあと、からだがちょっとかすかにしずかになる。その時間だけは、他のことをあまり考えない。何もしていないのに、している感じがする。白湯はそういう飲みものだ。午後にはコーヒーを飲んだ。コーヒーの味がちゃんとして、白湯のことは忘れた。
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