
《十一月十四日》木天蓼を磨く月下の神父かな
和歌を読みはじめたころ、わたしがどんな歌をいいと思っていたかを思い出すたび背筋がひやっとする。書棚の岩波文庫をひらけば、ページのあちこちに、これぞ名歌と思ったものに鉛筆で丸がつけてある。いま見ると、あまりにもなにもわかっていなくて恐ろしい。たぶん同じことをいまもやっていのだろう。せめて腰だけは低くして生きていこうと思うのであった。
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和歌を読みはじめたころ、わたしがどんな歌をいいと思っていたかを思い出すたび背筋がひやっとする。書棚の岩波文庫をひらけば、ページのあちこちに、これぞ名歌と思ったものに鉛筆で丸がつけてある。いま見ると、あまりにもなにもわかっていなくて恐ろしい。たぶん同じことをいまもやっていのだろう。せめて腰だけは低くして生きていこうと思うのであった。
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