
《十二月八日》新宿・星宿「宿」一文字を共有も てば星あたらあたら降る二丁目に
「宿」という一文字を共有する、ただそれだけの理由で、新宿は星宿を思わせ星の降りやまぬ幻想を抱かせる。ことに江戸以来の悪所で、投げ込み寺もある二丁目。あるいは草深い九州から二十四歳で上京した田舎者の妄想か。この日、こと納め。
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「宿」という一文字を共有する、ただそれだけの理由で、新宿は星宿を思わせ星の降りやまぬ幻想を抱かせる。ことに江戸以来の悪所で、投げ込み寺もある二丁目。あるいは草深い九州から二十四歳で上京した田舎者の妄想か。この日、こと納め。
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