
《一月二十九日》チュッチュッと舌もて寒の蜆かな
池袋でよく行く店は味噌汁の具がシジミだ。春の蜆も土用蜆も寒蜆もそこで賞味する。三粒四粒しかないときもあるが、舌先を使って大切に蜆の身をせせり食う。
昭和三十二年一月二十九日の虚子句日記は「句謡会 高木宅」。「紫の色の落葉のまじりけり」が目を惹く。単純な句だが「紫の色の」と丁寧に言ったことで、他の落葉と色の違う落葉を見出した心の弾みが伝わる。
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池袋でよく行く店は味噌汁の具がシジミだ。春の蜆も土用蜆も寒蜆もそこで賞味する。三粒四粒しかないときもあるが、舌先を使って大切に蜆の身をせせり食う。
昭和三十二年一月二十九日の虚子句日記は「句謡会 高木宅」。「紫の色の落葉のまじりけり」が目を惹く。単純な句だが「紫の色の」と丁寧に言ったことで、他の落葉と色の違う落葉を見出した心の弾みが伝わる。
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