《二月四日》白々と枯れたるものや寒明くる

『CROSSING 心の交差点』を見る。トランスジェンダーを素材とした映画だ。落語の人情噺にも通じる、情味のある作品だった。
昭和六年二月四日の虚子句日記は「品川、品川寺。豆撒を見る」。「須弥壇の三宝にあり年の豆」は、虚子らしい無造作な味わい。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 2月4日:白々と枯れたるものや寒明くる
  • 2月3日:出口より出てゆく鬼や豆を撒く
  • 2月2日:大根を箱根の山に干しにけり
  • 2月1日:名物がおでんなりとや町淋し

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