
《九月一日》美しきまま虫籠の古びたる
ほぼ毎日、家族の誰かが老人ホームの老母を訪問し、軽い運動と脳トレをすることにしている。今日は私の当番。脳トレに代え岩手日報の俳壇入選句を読ませる。
昭和二十一年九月一日の虚子句日記は「ホトトギス六百号記念下吉田大会。富士山麓下吉田、月光寺。林鞆二の墓に詣る」「羽を伏せ蜻蛉杭に無き如く」。蜻蛉の身体が羽に隠れて見えないのだ。「翅」でなく「羽」と書いていることに注意したい。
無断転載・複製禁止

ほぼ毎日、家族の誰かが老人ホームの老母を訪問し、軽い運動と脳トレをすることにしている。今日は私の当番。脳トレに代え岩手日報の俳壇入選句を読ませる。
昭和二十一年九月一日の虚子句日記は「ホトトギス六百号記念下吉田大会。富士山麓下吉田、月光寺。林鞆二の墓に詣る」「羽を伏せ蜻蛉杭に無き如く」。蜻蛉の身体が羽に隠れて見えないのだ。「翅」でなく「羽」と書いていることに注意したい。

著者略歴
1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。
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