
《九月三日》阿佐谷は夜も明るし桃を売る
神楽坂にて浅酌。
昭和三十三年九月三日の虚子句日記は「大崎会 英勝寺」。「朝顔にえーツ屑屋でございかな」。これぞ虚子。このほか「釈迦牟尼の画像金色夏花赤」の粗っぽさ。「雲のみねわきてそだたず山のはし」の静かな感じ。八十四歳の虚子の闊達さに驚く。
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神楽坂にて浅酌。
昭和三十三年九月三日の虚子句日記は「大崎会 英勝寺」。「朝顔にえーツ屑屋でございかな」。これぞ虚子。このほか「釈迦牟尼の画像金色夏花赤」の粗っぽさ。「雲のみねわきてそだたず山のはし」の静かな感じ。八十四歳の虚子の闊達さに驚く。

著者略歴
1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。
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