《十月二十日》かりがねや最中にかはく口の中

夕刻の阿佐谷の商店街をうろついて句作。その後、夜の「超結社」の句会に参加。
昭和二十三年十月二十日の虚子句日記は「宝塚、楪北山荘」「脳貧血を起す」とあって「病む我にねもごろなりし蒲団かな」。十月の吟だが、「蒲団」が冬季。「楪北山荘」はホトトギス会員安部黙々の別荘。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 10月20日:かりがねや最中にかはく口の中
  • 10月19日:秋の風少しつよくて月明り
  • 10月18日:遊説や頭の上を草の絮
  • 10月17日:手を垂れて菊人形の驚ける
  • 10月16日:ころがつてゐる冬瓜の暮れにけり
  • 10月15日:宿直のすこしのむ酒きりぎりす
  • 10月14日:カンナ咲くこの寺塀も門もなく
  • 10月13日:北京秋天焼売売りの周さんに
  • 10月12日:町外れなるアパートの秋簾
  • 10月11日:掛稲の風上にゐて風つよし
  • 10月10日:帽に風運動会の歌チャチャチャ
  • 10月9日:月に旗垂れて運動会前夜
  • 10月8日:首すこし長くて亀や水の秋
  • 10月7日:秋の日や飛行機見えて人歩く
  • 10月6日:浮かぶ葉に寄るあめんぼや秋旱
  • 10月5日:出港や手にとるやうに秋の雲
  • 10月4日:海の辺や青き芝生に赤蜻蛉
  • 10月3日:王冠に似て荒涼と秋薊
  • 10月2日:糸瓜見て勉強部屋に暮らしけり
  • 10月1日:ふりかけをかけて夜食や警備員

俳句結社紹介

ふらんす堂編集日記