《十一月三日》街道や甚だ柚子の煤けたる

文化の日らしいことを何もせずに過ごす。
昭和五年十一月三日の虚子句日記は「伊勢長島吟行」。「泥水の流れ込みつゝ蓮根掘る」「洗ひ場やすこし濁りし秋の水」など。名古屋方面での旅吟。地道に物を見て句を詠むのは虚子も同じこと。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 11月3日:街道や甚だ柚子の煤けたる
  • 11月2日:赤黒く柿の実枝に擦れをり
  • 11月1日:刈り倒す秋の薊の絮がとぶ

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ふらんす堂編集日記