《十一月五日》末枯や苔うすうすと広々と

家の裏の柿の実をとって干し柿にする作業をする。
昭和二十六年十一月五日の虚子句日記は「土筆会 草庵」「菊日和虻の饗宴蜂の饗宴」。拙句に「浮かれ蜂うたげの如し腐れ梨」があるが、虚子先生の「蜂の饗宴」に脱帽。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 11月5日:末枯や苔うすうすと広々と
  • 11月4日:初鴨にすつぽん顔を出してをり
  • 11月3日:街道や甚だ柚子の煤けたる
  • 11月2日:赤黒く柿の実枝に擦れをり
  • 11月1日:刈り倒す秋の薊の絮がとぶ

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