《十月三日》蛇笏忌の雨粒まとふ日ざしかな

「秋草」を立ち上げるまでに「さへづり句会」という同人誌を作っていた。その仲間で蛇笏の俳句を読んでいくことになった。まず『山廬集』。たいへんな句数。それでも少しずつ区切って、句を写していった。一人ではできないことも仲間が集まれば進めることが出来た。「秋草」でもまたこの句集を読みたいと思っている。

●季語=蛇笏忌(秋)

著者略歴

山口昭男(やまぐち・あきお)

1955年兵庫県生まれ。波多野爽波、田中裕明に師事。 「秋草」主宰。句集に『書信』『讀本』『木簡』(第69回読売文学賞) 『礫』、著書に『言葉の力を鍛える俳句の授業―ワンランク上の俳句を目指して』『シリーズ自句自解Ⅱ ベスト100 山口昭男』『波多野爽波の百句』がある。日本文藝家協会会員

 

 

 

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バックナンバー

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  • 10月5日:妃の如く翅拡げたる蝗かな
  • 10月4日:菌山いとこもをればはとこをる
  • 10月3日:蛇笏忌の雨粒まとふ日ざしかな
  • 10月2日:革靴に素足の男天高し
  • 10月1日:にはたづみ秋日あふるるまでためる

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