《十月三日(木)》全世界の全不発弾決起して言ふべし「人よ、落ち着きなはれ」
イランがイスラエルに向けて弾道ミサイルを発射した翌朝。宮崎空港の誘導路が陥没し、滑走路が閉鎖されてすべての航空機が終日発着見合わせとなった。米国製の不発弾の爆発が原因とみられている。宮崎空港は今月二十三日から始まる日米共同統合演習「キーン・ソード25」で初めて使用されることになっている。コードネームの「キーン・ソード」は「鋭利な剣」で、自衛隊のヘリコプターと哨戒機が機体整備や給油訓練などを行う予定。身近に爆弾や軍用機が存在している。
著者略歴
大口玲子(おおぐち・りょうこ)
1969年東京都大田区生まれ。宮城県仙台市、石巻市を経て、現在は宮崎県宮崎市在住。1998年、「ナショナリズムの夕立」で第四十四回角川短歌賞受賞。
歌集に『海量』、『東北』、『ひたかみ』、『トリサンナイタ』、『桜の木にのぼる人』、『ザベリオ』、『自由』、歌文集に『セレクション歌人5 大口玲子集』『神のパズル』がある。「心の花」会員。宮崎日日新聞「宮日文芸」短歌欄選者。牧水・短歌甲子園審査員。
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